Blue Roboticsが提供するT500とT200スラスターは、海洋ロボットや水中ドローンに幅広く利用されています。この記事では、両者のスペックや性能、用途の違いをわかりやすく比較し、選択のヒントを記載します。
パフォーマンスの違い
最大推力
- T500の推力(16.1 kgf)T200の約3倍。
- T200(5.1 kgf)
動作電圧
- T500は高電圧対応(7~24V)、T200は低電圧対応(6~20V)。
- 高電圧が必要な場合はT500、低電圧で十分な場合はT200が適している。
耐久性と使用環境
耐深度
- T500は300mまで保証、T200は公式な耐深度記載がないが、500m以上の実績あり。
温度条件
- T500は2~27°Cでの動作を保証。T200の温度範囲は公式に記載なし。
重量とサイズ
- T500は空中で1.15kg、水中で0.73kgと重い一方、T200はそれぞれ0.355kg、0.21kgで軽量。
項目 | T500 | T200 | 倍率 | 条件 |
---|---|---|---|---|
最大推力 | 16.1 kgf (35.5 lbf) | 5.1 kgf (11.2 lbf) | 3.16倍 | T500: 24Vでの全開運転、連続運転は1分以内。 T200: 16V以上での全開運転。 |
動作電圧範囲 | 7–24V | 6–20V | - | T500: 最大推力を得るために高電圧が必要。 |
最大電流 | 43.5A | 25A | 1.74倍 | 熱管理が必要。 |
モーターKv値(無負荷) | 202 RPM/V | 390 RPM/V | 0.52倍 | T500: 低速・高トルク設計。 T200: 高速設計。 |
最大回転数 | 3100 RPM | 3800 RPM | 0.82倍 | T500: 24V動作時。 T200: 16V動作時。 |
重量(空中) | 1.15 kg | 0.355 kg | 3.24倍 | - |
重量(水中) | 0.73 kg | 0.21 kg | 3.48倍 | - |
耐深度 | 300 m | 公式な耐深度なし | - | T200: 500m以上での使用実績あり。 |
動作温度範囲 | 2–27°C | 未指定 | - | T500: 最大出力時の温度範囲が指定。 |
注: これらの値はメーカー仕様に基づいており、最適な性能を得るには条件と設定を正確に満たす必要があります。
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