小型化、軽量化、操作性もどんどん改善されていっているROV。
気軽に購入してレジャーや趣味に利用できるタイプと海洋環境調査等に利用するプロ向けのメジャーな潜水型ROVを紹介したいと思います。
デザインがユニークなお手頃ROV
ダイバーやソナーでは探査することが困難な環境の海や湖では潜水型遠隔操作ロボット(ROV)利用への要望・期待が右肩上がりに高まっている現状。
海洋資源の調査以外にも、捜索救助活動、漁業、観光など、様々な分野への応用が見込まれており、各社の技術、機能の発展には目を見張るものがあります。?
$1000以下の値段で購入できる潜水型ROVは、アプリケーションを自分のスマートフォンやタブレットにダウンロードすることによって操作するものがほとんどです。
気軽に画面から水面下の様子をリアルタイムで観察することが出来るようになりました。
サイズも持ち運びに便利なコンパクトなもので、Fathom one(ファトム ワン)は別途売りの専用のスーツケースに収めれば飛行機の機内に持ち込めるサイズに設計されています。
HD1080Pの解像度で録画が可能
稼働時間は1回の充電で1時間から2時間位が目安で、潜水深度は45メートルとなっています。
価格は基本セットで$999から。
まさにアマチュアの写真愛好家が水面下の写真を撮影するツールとしては格好のROVといえるでしょう。
Fathom one(ファトム ワン)と同様に、スマートフォンやタブレットからコントロールするタイプの潜水型ROVで最安値ならGladius(グラディウス)。
まるで双眼鏡を思い起こさせるようなデザインのGladius(グラディウス)ですが、Fathom oneよりも長い稼働時間の3時間で値段は$625からとなっています。
付属のコントローラーはスマートフォンに装着してまるでビデオゲームをプレイしているようかの形で利用することが出来ます。
基本セットは1080P解像度のカメラですが、その上級モデルとなると4Kカメラが装備。
水面下の美しい様子を再現することが出来ます。
1度の充電で3時間稼働が可。
30メートルあるいは500メートル(上級モデル)まで潜水することが出来ます。
OpenROVも同様にスマートフォンから水面下の動きを制御するROVですがOpenROVv2.8Kitは自分で組み立てるDIYタイプで$899。 一通りの基本セット、専用ケースが含まれたセットとなると$1417になります。
組み立ては説明書の通リに行えば2-3日で完成するということですが、Kitには充電器や電池は含まれていません。
水深100メートルまで潜水可で3時間稼働のDIY型ROV。
自分だけの潜水型ROVを作ってみたい人には何とも魅力的な製品です。
厳しい環境下で活躍するプロ向けのROV
Deep Trekker (ディープ・トレッカー) の主力ROV製品は、DTG2とDTX2。
両方とも持ち運びやすさ、手ごろな価格、操作が簡単であることのモットーを基に開発された潜水型ROVです。
DTG2の基本セットは本体、モニター、ケーブルでUS$3899から。世界初のフル装備小型ROVで、そのコンパクトなサイズは、水深下での小回りな動きを可能としました。
厳しい環境下での水深検査に理想的なROVです。
内蔵されたHDカメラは330度ぐるりとあたりを見渡せ、その様子は地上で水面下の画像を見ながらハンド・コントローラーを使って操作。
1時間半の充電で6-8時間の稼働が可能。
100メートル、150メートルの深度まで2.5ノットの速度で進みます。
DTG2 を水面ドローンと呼ぶ場合、DTX2はその域を超えたROVといえるでしょう。
Deep Trekker社がこだわる小型ROVには変わりありませんが、軍事、捜索救助活動、海面調査等での利用を念頭に開発されたため、1000メートル水深まで潜ることを可能としました。
180度回転しながら垂直方向に移動することにより、限られた狭い区域でも自由自在に動き回ることが出来ます。
内臓HDカメラはDTG2同様、330度見渡すことが出来、基本セットに含まれるテザー(ケーブル)は150メートル。
他、キャリーケース等含まれ基本価格はUS$26,999からとなっています。
電池充電で最大6~8時間稼働ROV
AQUABOTIX(アクアボーティックス)は、30年以上の潜水型技術に関わってきた経験から顧客のニーズを読み取り、時代が求めている製品開発にますます力を注いでいます。
ENDURA ROVは、防水型スーツケース1つに収まるコンパクトさが大きなメリット。
操作はIPADやPCにアプリケーションを導入し操作することが出来ます。
ENDURAソフトにはトラブルが発生したときに自己診断解析機能が含まれており、自らトラブルシュート、修復もその場でしてくれるのはありがたい限りです。
流体力学設計に基づいてデザインされたボディは水中で安定した動きを見せ、5ノットのスラスターと6段階のモーションにより水面下を滑らかに動くことを可能としました。
水深300メートルまで潜水可、電池充電で最大6時間稼働することが出来ます。まるで潜水艦を思い起こさせるようなHYBRIDARVは、浅い水面下で使用することを念頭にデザインされました。
用途の目的によってROVあるいはAUVモードを選択することが出来ます。
広域にわたる範囲ではAUVモード(自律型、設定されたルートに従い、自らが動く)、限られた範囲内での詳細な調査を行う場合はROVモードに切り替えることが出来ます。
水深300メートルまで潜水可、内臓電池充電により最大8時間まで稼働します。
4Kカメラ装備のCCROVは100メートルまで潜水。
ダイビング、フィッシング等の娯楽だけではなく水面下での観察業務にも対応する潜水型ロボットといえるでしょう。
6つのスラスター装備で水面下をスムースに操作することを可能としました。
$3299からです。
軽量かつ簡単操作なROV
水面下での観察、調査、研究業務目的のためにより軽量な、簡単な操作を実現したのがVideoRayPro4。
まるでヒラメのような形のVideoRayPro4はコックピット・コントロールソフトを起動させPCから操作します。
従来のモデルよりも40%軽量を可能としたウルトラタイプも出ており、重量わずか6キロのVideoRayPro4Ultraベースは300メートルまで潜水、通常の水面下での観察、撮影に適しています。
それぞれの目的、予算に応じて選択することが可能なROV。
値段も$600台から購入が可能とは、利用層の拡大がこれからますます期待できそうです。
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