南三陸町

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水中ドローン漁業活用デモレポート in 南三陸町

2019年6月21日

先日、宮城県南三陸町の漁業関係者から「漁業に活用できるかもしれないので、水中ドローンを見てみたい」という連絡を受けデモを行いました。

今回はデモ時の動画も添えて、その時の様子をレポートいたします。

沖へ出たのちドローン潜水準備

南三陸町から船で出発

当日は現役の漁師さんが船を出してくれ、関係者5名とともに船で沖へでました。

漁師さんからみたBlueROV2への印象は、「水中ドローンはずいぶん小さいものだな?」という感じだったようです。

おそらくは「こんなものが動くのか?」という不安があったことでしょう。

船で30分ほど行った後、漁師さんの指定の場所で水中ドローンをしずめる準備をして潜ります。

養殖場

この場所は、漁礁(ぎょしょう)ブロックが沈められている場所でした。

漁礁ブロックを水中ドローンで点検

漁礁ブロック

この漁礁ブロックは震災後に沈めたもののようで、タイヤの半分をコンクリートで固めたものを、ロープを付けて沈めてあります。

このロープが網などを支えるものになっているようです。
漁礁ブロック2

漁師さんは「大体この辺だろう」いうといことで勘で沈めるらしく、沈めた後がどうなっているか見たことがないとのこと。

これが海底の影響などにより斜めになるなどすると、台風で流される原因になるようです。

漁師さんたちの水中ドローンの活用用途として、水中ドローンであらかじめ海底を見て、漁礁を平らな部分に沈める、このような思いがあることを感じられました。

今回デモではあらかじめ漁礁が沈められた状態でしたので、漁礁部分を何か所も見てまわり「ここは大丈夫」「ここは斜めになっているという確認を行いました。

水中ドローンと漁師さん

BlueROV2 Heavy

漁業分野での水中ドローンの必要性

BlueROV2 Heavy  潜水前のテスト

今回漁師さんからの要望も含め、ニーズとしては主に以下になります。

  • 定置網の設置状況、破れなどの損傷確認。網の点検
  • 養殖場管理、へい死魚の確認
  • 漁礁ブロックの点検

養殖場の中に死んだ魚がいると、他の魚が病気になってしまうため点検が必要になるようです。

漁業分野での活躍を確信したデモ

漁礁確認時の動画がこちら。

今回は水中ということもあり、ダイバーが潜る以外にそもそも人が見ることができないので、どこを見ても「すごーい!」とただただ感激。

また実際に漁業関係者に操縦も体験してもらい、簡単に操縦ができることを知っていただく良い機会となったかと思います。

漁業分野で水中ドローンが活躍できることを確信したデモとなりました。

作業完了後のBlueROV2 Heavy

https://www.rov-fun.com/
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https://www.rov-fun.com/category/manual/
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石田一浩

石田一浩(Ishida Kazuhiro)

株式会社チックの代表として、水中ドローンや無人船、ブルーボートの開発・販売に注力。海洋調査や水中探査の現場で、水中ドローンを活用した豊富な調査経験を持ち、その実績を基に、専門家や企業に信頼される高性能な製品を提供しています。

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