Hy-CaT

水上スライダーHy-CaT®の販売からカスタマイズ、講習まで

弊社では、東京大学北澤研究室と株式会社東京久栄とのコラボレーションにより開発された革新的な水上スライダー「Hy-CaT®」の販売を開始します。

この製品は、消防ホースに使用される技術から着想を得たエアチューブフロートと、カタマラン構造を組み合わせることで、驚異的な安定性を実現しています。

特に円錐形の船首により、航行中の縦揺れが大幅に減少します。

「Hy-CaT®」は特に桟橋や桁の下などの点検作業に最適な設計がなされており、その用途の広がりは計り知れません。

桟橋桁下点検

水上スライダーHy-CaT®

Hy-CaT®の点検用水上スライダーは、岸壁、護岸、物揚場の桟橋下面(桁下)、および暗渠やカルバート内の構造物点検に使用されます。これらの構造物の内部では無線信号が届きにくいため、有線制御の船体を使用します。

有線制御のためのテザーケーブルは、水中ドローン(ROV)で使用されるものと同じものが使用されます。

Hy-CaT®はどんな仕様があるのか?

有線仕様と無線仕様があります。

Hy-CaT®は有線仕様となります。有線?と思うかもしれませんが、点検業務では有線タイプはとても安心感があり、実務上、とても約に立ちます。
石田
石田

環境によってはボートが水草で身動きできなくなることもある

有線の良いところは、機体ロストの心配が少ないという点です。

点検業務では水草やゴミがある場所があります。プロペラにそれらが絡まり機体の動きが制限されることもあります。

そんなとき、有線タイプの機体は、テザーケーブルを引っ張って機体を回収することができます。

業務に合わせて機体をカスタマイズすることはできますか?

水上ドローンハイキャット

ハイキャット

Hy-CaT®をベースとして、御社の業務に合わせたオリジナル仕様で納品可能です。是非、ご相談ください。
石田
石田

制作した機体の操縦訓練や取扱い方法などの講習も可能です。

操縦のトレーニングや機体メンテナンス方法など業務合わせて制作した機体の取扱いを講習します。

【水中ドローンスクール】BlueROV2の操縦及びメンテナンス講習 - 水中ドローンBlueROV2専門Rov-Fun
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水中の点検や調査で使われる水中ドローンBlueROV2の構造から操縦訓練、メンテナンスまでトータルで訓練をします。 水中の業務は空を飛ぶドローンと違い、機体の姿は見えないし、水も濁りがあり思い通りに操

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水上スライダーHy-CaT®の詳細スペック

調査・点検用水上スライダー「Hy-CaT」による港湾構造物の点検

(株)東京久栄 調査・点検用水上スライダーHy-CaT®の紹介とUSVへの期待

点検用水上スライダーHy-CaTの紹介 | 株式会社東京久栄
点検用水上スライダーHy-CaTの紹介 | 株式会社東京久栄

 点検用水上スライダーHy-CaT(特願2022-65593号)は、岸壁・護岸・物揚場の桟橋下面(桁下)、暗渠・カルバート内のようなドローン(UAV)では進入が難しく、水中ドローン(ROV)では点検が ...

www.kyuei.co.jp

Hy-CaT®仕様

 

サイズ 長さ1,550mm、高さ440mm、幅700mm(水上高:340mm)
重量 19.5kg
電源 バッテリー制御で、最大4時間稼働

水上スライダーHy-CaT®の実例をご紹介します

株式会社東京久栄の実例

簡易測量・海底面調査


平塚市須賀港で、Hy-CaTという無人艇を使用した簡易測量および海底面調査が行われました。

Hy-CaTは安定性が高く、LOWRANCE製の魚群探知機との相性が良いため、迅速に測深データを取得できました。調査の結果、航路中央部にカキ礁が形成されていることが判明し、水中ドローンでも確認されました。

また、測深データを基に水路内の堆積土量の算出も行われました。


フォトグラメトリ技術を活用した桟橋上部工下面点検


Hy-CaTを使用して桟橋上部工下面の点検を行い、フォトグラメトリ技術を活用してオルソモザイク図を作成しました。

Hy-CaTの安定性により精細な映像が取得でき、この技術との親和性が高く、視覚的に分かりやすいデータの提供が可能です。

作成した図面ではひび割れなどの劣化箇所を正確に抽出し、維持管理計画に貢献します。

また、この技術は国土交通省の新しい点検技術カタログにも掲載されており、今後の点検作業において効果的に利用される見込みです。


水中フォトグラメトリ技術を活用した水槽内部点検


Hy-CaTと水中ドローンを活用した水槽内部の点検では、フォトグラメトリ技術を用いてオルソモザイク図を作成し、気中部と水中部の網羅的な点検が行われました。

これにより、ひび割れなどの劣化箇所を高精度で抽出し、維持管理計画に役立つ視覚的なデータを提供できました。円柱形状の水槽でも歪みのない画像が得られ、正確な診断が可能です。

この実証実験は会津若松市上下水道局やNTTグループと協力して実施されました。

相談から納品までの流れ

step
1
ご相談・お問い合わせ

  • まずはお気軽にご相談ください。使用目的やご希望の仕様について詳しくお伺いし、最適な機材をご提案いたします。

step
2
ヒアリング・打ち合わせ

  • お客様のニーズを詳細にヒアリングし、具体的な要件やご希望のカスタマイズについてお打ち合わせを行います。オンラインまたは対面で対応可能です。

step
3
お見積りのご提案

  • ご要望に基づき、ボートのカスタマイズ内容やオプションを含めたお見積りを提示いたします。ここで、納期や予算についてもご確認いただけます。

step
4
ご注文確定

  • お見積り内容にご納得いただけましたら、ご注文を確定させていただきます。ご注文後、正式に製作を開始いたします。

step
5
製造・カスタマイズ

  • ご注文いただいた内容に基づき、専門の技術者が組み立て・カスタマイズを行います。進行状況は随時ご報告いたします。

step
6
納品前テスト・調整

  • 納品前に各機能のテストと最終調整を行い、万全の状態でお届けします。必要に応じて、お客様にも動作確認をしていただきます。

step
7
納品・操作説明

  • 完成したボートをお客様に納品いたします。納品時には、操作説明やメンテナンス方法についても詳しくご案内します。

step
8
アフターサポート

  • 納品後も、使用中のサポートやメンテナンス、アップグレードのご相談を受け付けております。安心して長くご使用いただけるよう、サポート体制を整えています。

機器の購入・水中調査のご相談

水中ドローンを使った業務、機材の導入、操縦者の養成など、ぜひ、水中ドローンの専門家である弊社へご相談ください。

水中ドローンメール問い合わせ

022-739-8861

水中ドローンRov-Fun
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  • この記事を書いた人
石田一浩

石田一浩(Ishida Kazuhiro)

株式会社チックの代表として、水中ドローンや無人船、ブルーボートの開発・販売に注力。海洋調査や水中探査の現場で、水中ドローンを活用した豊富な調査経験を持ち、その実績を基に、専門家や企業に信頼される高性能な製品を提供しています。