Binder770コネクタは、テザー接続用の標準コネクタになります。
コンパクトなサイズであるコネクタは8ピンで、嵌合されるとIP67防滴となります。現在、Binder770コネクタはFathomテザーに全てに事前に取り付けられるようになりましたが、このコネクターを使って古いテザーを改造することが可能です。
コネクタの電流定格はピンあたり2Aで、定格は175V(1750Vインパルス)、5000を超える嵌合サイクルを処理することができます。ピンは金メッキ加工がされています。
Binder 770コネクタへのはんだ付け
ここではBinder770シリーズプラグにFathom Tetherケーブルとその他のワイヤーをはんだ付けする方法を説明します。バインダー770コネクタには、FathomまたはFathom Slimテザーの端にはんだ付けして固定するために必要な部品がすべて入っています。
はんだ付けは狭い間隔で行われるため、やや困難な作業となります。
手順1:テザーの準備
まずFathomとFathom Slimの両方のテザーのケーブルジャケットを14〜20 mm取り除き、個々の伝導体を約2 mm取り除きます。詳細については、テザー・ストリップの手順を参照にしてください。
手順2:ワイヤーを錫メッキする
はんだを少量使って、各テザーワイヤーを錫メッキします。
手順3:コネクタ端子の錫メッキ
少量のはんだを使用して、各バインダーコネクタの接点を錫メッキします。 2本のFathom Slimテザー・ワイヤーを使っている場合は、ピンの1と2のみを錫メッキします。
手順4:コネクタパーツをスライドさせる
図にあるように、エンドピース、白いプラスチックリング、ラバーグリップ、コネクタボディをテザー上でスライドさせます。ここでは本体の向きに注意してください。雄ネジはテザー端の裸ワイヤーとは逆を向いている必要があります。
手順5:ワイヤを接点にはんだ付けする
上の図に示されている順に従って、テザーワイヤーをバインダーコネクタの各接点にはんだ付けします。錫メッキが施されており、安全なコネクタを確立するためには、軽いタッチとほんの少しの追加のはんだで済むはずです。各接点の周りのプラスチックが溶けるのを防ぐためにワイヤーの加熱は数秒以上しないでください。
はんだブリッジはワイヤー間に作成しないように注意し、ワイヤーを軽く引っ張って各接続をテストします。
Fathom Slimテザーの場合、はんだ付けする必要があるのはワイヤー2本だけです。
手順6:コネクタ本体の取り付け
コネクタ本体を接点までスライドさせ、ねじれないようにしっかりとねじ込みます。
手順7:コネクターの完成
残りのグリップとエンドピースをコネクタボディまでスライドさせ、ワイヤをねじらないように注意しながらしっかりとねじ込みます。
完了したら、すべてのはんだ接合部に損傷がないこと、また正しい順序であること、ブリッジされていないことを確認するためマルチメーターで各接続の導通テストすることをお勧めします。